MEDICAL TREATMENT診療内容
外耳炎
外耳炎は、耳の外側部分である外耳道に炎症が起こる病気です。
耳掃除の際に外耳道を傷つけたり、湿気が原因で細菌が繁殖することで発症します。
特に夏場や水泳後に多く見られます。
- 耳の痛み
- 耳に触れたり、顎を動かすと痛みが増す
- かゆみ
- 耳の中がかゆくなる
- 耳からの分泌物
- 膿や透明な液体が耳から出る
- 耳の詰まり感
- 耳がふさがったように感じる
診断と治療
耳鏡を使って外耳道を観察し、炎症の程度や分泌物の有無を確認します。
外耳道内の汚れや分泌物を取り除くために、耳を慎重に洗浄します。
抗生物質や抗真菌薬を含む点耳薬を使用し、炎症を抑えます。必要に応じて、ステロイドが含まれる薬を処方することもあります。
症状が重い場合や、炎症が広がっている場合は、抗生物質や鎮痛剤を内服薬として処方します。
急性中耳炎
急性中耳炎は、中耳(鼓膜の内側にある空間)に急性の炎症が起こる病気です。
特に風邪や上気道感染の後に発症することが多く、子供に多く見られます。
- 耳の痛み
- 特に夜間に痛みが強くなる
- 発熱
- 38度以上の高熱を伴う
- 難聴
- 耳が詰まった感じや聞こえにくさを感じる
- 耳だれ
- 鼓膜が破れて、耳から膿が出る
診断と治療
耳鏡を使って鼓膜の状態を確認します。鼓膜が赤く腫れている、または膿が溜まっている場合、急性中耳炎と診断されます。
細菌感染が原因の場合、抗生物質を処方します。一般的には内服薬を使用し、症状が重い場合は点滴による治療も行うことがあります。
痛みや発熱がある場合は和らげるために、鎮痛剤や解熱剤を使用します。
耳から膿が出ている場合は、耳の中をきれいに洗浄し、適切な点耳薬を使用します。
症状が重く、膿が中耳に溜まっている場合は、鼓膜を切開して膿を排出する処置を行うことがあります。
滲出性中耳炎
滲出性中耳炎は、中耳(鼓膜の内側にある空間)に液体が溜まる病気です。
痛みを伴わないことが多く、特に小児に多く見られます。
急性中耳炎が治った後や、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎などの影響で発症することがあります。
- 耳の詰まり感
- 耳がふさがった感じが続く
- 難聴
- 音が聞こえにくくなる(特に子供の場合、言葉が遅れることがあります。)
- 耳鳴り
- 耳の中で音がする
診断と治療
耳鏡で鼓膜の状態を確認し、鼓膜が凹んでいる、または液体が溜まっている様子が見られる場合に滲出性中耳炎と診断されます。
必要に応じて、聴力検査やティンパノメトリー(鼓膜の動きを測定する検査)を行うことがあります。
多くの場合、滲出性中耳炎は自然に治ることが多いため、まずは数週間から数か月間の経過観察を行います。
症状が長引く場合やアレルギーが関連している場合は、抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬を処方することがあります。
重症例や、難聴が長期間続く場合には、鼓膜に小さな切開を行い、液体を排出させる手術を行うことがあります。再発防止のため、鼓膜に換気チューブを留置することもあります。
難聴・耳鳴り
難聴や耳鳴りは、耳の機能に問題が生じることで起こる症状です。
年齢や生活習慣、病気など、さまざまな原因で発生します。早期の診断と適切な治療が重要です。
- 難聴
- 小さな声や遠くの音が聞き取りにくい
- 会話の内容を理解しにくい
- 音がこもって聞こえる
- 耳鳴り
- 耳の中で「キーン」「ジー」といった音が聞こえる
- 耳鳴りが一時的ではなく、持続している
- 音の強さや音色が変化する
診断と治療
難聴や耳鳴りの原因を調べるため、聴力検査や耳の検査を行います。
中耳炎などが原因の場合は、薬物療法や手術を行います。また血流改善薬や神経伝達物質に働きかける薬を使用することがあります。
また補聴器の装用や、場合によっては人工内耳の手術など症状に合わせた提案を行います。
補聴器相談について
当院では日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定の補聴器相談医が補聴器の相談を行っています。
難聴は原因や聞こえにくさなど症状は人それぞれです。患者さまのお話をお伺いし、
症状に合わせた検査・診断を行った上で、一人一人に合った補聴器をご提案いたします。
当院と提携している、安心できる補聴器屋がすがわ耳鼻咽喉科まで出張しております。
勿論、無料の貸し出しサービスも行っております。
MEDICAL
TREATMENT診療科目
耳鼻咽喉科・アレルギー科